About CHRISTIAN BAUER

Meister System

掌の宇宙
限りなく完璧を求める美意識

頑ななまでに古き良きものを愛するドイツ人によって、8世紀以上ににわたり連綿と受け継がれてきたマイスター制度。近代化、自動化の波に世界がのみこまれ、職人という言葉が一種の郷愁をもって語られるようになった今日でさえ、ドイツにはいまだ揺るぎない職人魂の頂がある。
マイスター制度は中世以前の古代ローマの組合に端を発し、13世紀頃に制度として確立した。マイスター(Meister親方)-ゲゼレ(Geselle職人)-レアリング(Lehrling徒弟)というヒエラルキーが存在し、マイスターは国家試験に合格した最高位の職人に与えられる称号である。マイスター昇進試験の際に製作する作品をマイスターシュテュック(Meisterstuck)とよび、今では傑作(Masterpiece)の意味に用いられるようになった。
ジュエリー製作に携わるマイスターはゴールドマイスター(Goldschmiedemeister ゴールドシュミーデマイスター)と呼ばれる。クリスチャンバウアーには、各セクションごとにマイスターがおり、磨かれた技術の粋をジュエリー製作にそそぎ込んでいる。そのマイスター達に話を聞いた。

マイスター制度は古くさいという意見もありますが。

マイスターはドイツ人にとって大きな誇りであり、伝統を守り続けるドイツの誇りでもあると思います。技術という価値の真の意味を理解しているからこそ、マイスター制度は受け継がれてきたのではないでしょうか。真の技術には、古いも新しいもありません。

マイスター制度の誇りとはなんですか。

もの作りの拠り所であり、次代にその技術を伝えていくための制度だということです。技術の修得だけにはとどまらず、“技術は神からの授かりもの”という厳かな気持ちを心の奥に溜め、日々精進することを心がけています。そこから、一層の磨かれた技術が伝承されていくのだと信じています。

もの作りで心がけていることはなんですか。

「一生涯使えるリングを作る」ということを一番に考えます。クリスチャンバウアーは地金を合金するところから始めるので、硬度と弾力のバランスが良い高品質の素材ができます。その素材を最大限に活かしたシンプルで指になじむ、飽きのこないリング作りに力を注いでいます。

リングの特徴を一言でいうと。

シンプルという事につきると思います。だからこそ、優美でなおかつ斬新な商品になるのです。装飾を極力取り去り、「独特な指当たり」や地金、ダイヤ等の素材がもつ美しさを引き出す事により、全体のデザインを構成しています。目眩ましがきかない、技術の良し悪しが如実にあらわれますから、このうえなく贅沢なリングということになるでしょう。

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